【ロプロプ】【イベント】美術の観客史から観客の美術史へ

昨日、ロプロプのイベントに参加してきました。

今回は、愛知県美術館の石崎尚学芸員をお招きして、 「美術の観客史から、観客の美術史へ」というトークイベントでした。


【客層】
同世代から親世代の方々までいらっしゃっていました。
ガツガツ前のめりの人というよりは、大人しい人が多かったです。会場の環境の影響かもしれないけど。
想像していたよりは多くの参加者がいましたが、興味がわきそうなトークテーマだったのでもっと人が集まってもいいのかなと思いました。

【石崎尚学芸員】
みなさまにとってどのようなイメージなのかな?
石崎さんが愛知県美術館に来て半年になるのですが、わたしの中ではまだ愛知県美術館のイメージは固まっていなくて、愛知県美術館の前に働いていた目黒区美術館のイメージが強いです。
目黒区美術館において石崎さんが企画する最後の展覧会になった「メグロアドレス」はすてきな思い出です。展覧会そのもの、目黒という土地性、イベントや広報の働きかけと何とも言えないほどのバランス性に深く感銘を受けました。


今回は、「メグロアドレス」のイベント以来、久しぶりに石崎さんにお会いするので、楽しみにしていました。


では、トークイベントの内容へ。

【 観客参加型】
近年、観客参加型のものが増えてきている。
東海三県で、観客参加型のものの事例として、
・アート亀山
・長久手アートフェスティバル などを挙げていました。
観客参加型のアートは、
1.制作プロセスに参加する
2.発表後にも作品に参加し続ける の2つのパターンを挙げることができるとおっしゃっていました。

【観客】
観客とは、とらえがたいものである。
観客は、
「芸術作品の鑑賞を一義的な目的として、体験の場に訪れる人」

近代となって「芸術体験を目的とした専門の場が誕生して初めて観客が誕生した」。


【わたしの感想】
東海三県でいうと、観客参加型のものとして、展覧会よりもアートプロジェクトで定着していますよね。
東海三県では、現代美術の展覧会が少ないという地域性だからかもしれないけど、観客参加型はまだまだ定着はしていないと思います。
観客参加型のメリット&デメリットとして、
・参加することにためらってしまってしまう
・参加しないといけない強制的な気がしてしまう(昨日の質疑応答で参加者からご意見がでていましたが)
・作品を「視る」ことで満足している人にとって、観客参加型のアートを「体験する」ことに慣れていない。「視る」ことをしてしまう
・観客参加型のアートに触れることで、作品に自分が加わることで、作家や作品に親近感を抱いたり、その場でしか経験できないことを体験することで展覧会の記憶が深くなる
などがあります。
観客が参加するのは強制するのはよくないし、あくまで参加は自由ですが、作品は「視る」だけではなくて、さまざまな楽しみ方があることを理解してもらうと観客には発見があるのではないだろうか。観客が参加すると、必ずなにかを感じるわけではありませんが。
観客参加型のアートは主に現代美術の作品で行なわれるものだけど、それ以外のものでも、作品を「視る」だけで終わらせるのではなくて、作品を「視る」→イベントに「参加する」→気になった作品を「調べる」→その作家の他の作品の展覧会を「視る」という流れなどがあることをわかっていただきたいですよね。作品を「視る」だけではもったいないですもの。
まだ感想がまとまっていませんが、とりあえず書いてみました。
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by shijimi0522 | 2012-11-09 09:36
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