【展覧会関連】【イベント】美しき日本の自然

昨日ブログに書いた愛知県美術館の「美しき日本の自然」展のイベントに参加してきました。

「学芸員おすすめの一点」というイベントです。
別名、「展示作品説明会」となっています。
このイベントは、各学芸員が、現在開催している展覧会に出品している作品の中から一点を選び、その作品と作家についてトークするものです。

この日の担当は、藤島美菜学芸員でした。
選んだ作品は、坂本繁二郎《海岸の家》です。

私は初めて参加したのですが、
参加者のみなさまはアートに大変関心のある方が多く、
熱気がすごかったです。

藤島学芸員のお話をいくつかあげると、
・坂本繁二郎は「馬」を描いた作家として知られている。
・この絵は、坂本繁二郎自身が切り取ってしまったもの。構図が気に入らなかったのではないか。
・人物画はほとんど描いていない。
など。

大学時代に、ブリヂストン美術館で坂本繁二郎の作品に出会い、
在学中にいろいろ坂本とその周辺の画家について調べていたわたしにとっては、
藤島学芸員のお話で特に新しい発見はありませんでした。

だけど、藤島学芸員のお話の至る所に「「愛知県美術館」としての坂本繁二郎」が見え、
個人としての見解よりも「愛知県美術館」としてどういう意味を持っているのかを大事にしてくださっていた藤島学芸員の想いに嬉しくなりました。参加者にとっては、もっと藤島学芸員の見解を知りたかったようですが。

坂本の研究において、どうしても有名なモチーフの「馬」を取り上げる傾向にある。
でも、馬以外のモチーフで気づくこと、モチーフ以外の着眼点で坂本の個性が見えるところがもっとあるのではないだろうか。
愛知県美術館で坂本の立ち位置はよくわからなかったけど、この作品はもっと重要視されるべき作品だと思う。作品が小さいから、作品のモチーフが馬ではないから、とかで作品研究がされないならさみしいな。

美術館の中には、さまざまな素材の、さまざまな作家の作品が数多く所蔵されている。
全部研究するのは難しいことだけど、
全く研究されない作品があるのはさみしいことのような気がする。
なにかと関連づけてでもいいから、研究してほしいな。
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by shijimi0522 | 2012-10-29 18:01
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