【愛知県美術館】【展覧会】美しき日本の自然

ご無沙汰しております。

私事ではございますが、
ようやくいろんな意味で落ち着きましたので、
ブログを再開したいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

ブログ再開第一弾は、現在愛知県美術館で開催中の展覧会について取り上げます。


愛知県美術館では、「美しき日本の自然」展を開催中です。

愛知県内の美術館や博物館では、最近館同士の「コラボ」が流行っています。
県立、市立、私立の壁を越えて。
展覧会だけではなく、イベントや広報スタイルにおいて、「コラボ」をする傾向もあります。
今回の「美しき日本の自然」展は、愛知県美術館と愛知県陶磁資料館との「コラボ」です。

愛知県内でも不便な場所と言われている愛知県陶磁資料館。
すばらしい企画展を行なっているのに、交通が不便ということで足を運んでくれる人は少ないですね。
そんな愛知県陶磁資料館にとって、絶好のチャンス!!!
陶磁器に興味があっても「遠すぎる!!!」という人や、「陶磁器は、鑑賞よりも実用よ!」という人にぜひ見てほしいと思います。

今回の「コラボ」では、愛知県陶磁資料館が所蔵する「陶磁器」と、愛知県美術館が所蔵する「日本画」の作品にみられる対比に注目です。
同じモチーフでも、素材が変わるだけで、表現方法も異なる。こちらに訴えかけてくるものも異なります。そういう「違い」「比較」をお楽しみくださいませ。

では、展覧会の感想を。

【客層】

来館者をみていると、50代以上が多いですね。
夫婦、友人同士で、一緒に共有しながら、展覧会を楽しんでいました。
20代から30代の人は、それほど多くないものの、一人でじっくりと対峙している姿が見受けられました。


【展覧会全体】

☆雰囲気
 展示ケースの光のみで、展覧会会場をめぐる。静かで、混んでいるのが苦にならないぐらい落ち着いている。

☆章パネル
 英語表記がないため不便。最近、足を運ぶ展覧会にはなぜかこの傾向が増えているのだけど、日本に関する展覧会だから、とか、客層に海外の人を見込んでないから、とかではなくて、必要じゃないのかしら。わたしの場合、日本語の文章がわからないときに、英語表記を読むとわかったりすることが多々あるので、今回の展覧会で英語表記がないので困惑してしまいました。もやもや。

☆展示の仕方
 展示の仕方はいたって普通である。各章ごとの決まりはきちっとしているのだが、どう来館者に感じてほしいとか、これを見てってよ!!という主張がない。


【展覧会の見所】

☆見所(その1)
 愛知県陶磁資料館で普段展示してくれない作品が出品されているため、愛知県陶磁資料館の常設に飽き飽きしている人は絶対に注目してほしい展覧会かも。この作品はこれを逃すと当分展覧会には出ないぞ!という作品もある。
☆見所(その2)
 第三章に、むき出しの作品が2点あり。


各章にわけてみていくと、

【第一章 秋草の美学】

☆キーワード:「秋草」
 秋草といっても、さまざまな種類があり、さまざまな表現がある。この展覧会に出品している作品は、「秋草」の表現のごく一部。

☆鑑賞ポイント
 この章では、最初に作品1つ1つを見て行くのではなくて、会場の雰囲気を一歩引いて感じた上で、気になった、また、目に入ってきた作品からみてほしいと思う。

☆疑問
 なぜ、この第一章に、秋草を持ってきたのかは謎。

☆オススメの作品
 ◎加藤唐九郎〈黄瀬戸縁鉢〉1958年
 ○西村祐信〈秋籬美人図〉江戸時代中期 紙本着色


【第二章 胸中山中】

☆キーワード:文人

☆鑑賞ポイント
 文人画といっても、風景の捉え方も描き方も異なる。その差は、掛軸が横並びになっているときに感じるものである。「なぜこのような描き方をしたのだろう」「この人は誰の影響を受けたのだろう。この人?いや、あの人?」というように感じて行くと面白いのかな。

☆雰囲気
 文人画のスペースだけ、熱が冷めている感じがした。人は立ち止まらず、歩き去って行く。


【第三章 美しき日本の自然】

☆キーワード:四季

☆オススメの作品
 ◎西内利夫〈白鷺〉から、中村兵陵〈芦に白鷺鶺鴒図屏風〉の流れで対峙すると、本当に白鷺が動いているように見えて、ゾクゾクっとした。こういう展示いいなー。
 ◎〈染付雪輪文瓶〉肥前・有田窯
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by shijimi0522 | 2012-10-28 16:26
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